自己満上等ォォォ!!
眩しくて目が覚めた。
目に映った天井が見慣れないもので、慌てて跳び起きた。
一瞬混乱したがすぐに宿営地だと理解する。
速くなった心臓を落ち着けるためにゆっくりと息を吐いた。
窓から差し込んだ日光が、まっすぐ私に伸びている。
「…眩しいはずね」
伸びをしながら太陽に目を細める。
明るく輝く太陽にスペインの笑顔が重なった。
そして思い出す。
できれば思い出したくなかった現実。
じわりと視界に涙が滲んだ。
今日もまたスペインに斬り掛からなければならない。
嫌だ、辛過ぎる。
ベッドの上で膝を抱えた。
こんなこといつまで続ければいいの?
長引けばきっと気が狂ってしまう。
スペインのことが好き、大好き。
兄としては勿論だけど、それだけじゃなくて…
ぶるぶると首を振った。
私にはもうスペインを好きだと言う資格など無いように思えたから。
きっとスペインとの関係もがらりと変わってしまう。
涙が溢れてきてごしごしと乱暴に目をこすった。
早くスペインに勝たなくちゃ。
スペインを助けるためなのに、大きな被害を与えてしまっては、逆にスペインの衰退を促すことになる。
あの人を兄だと思っては駄目だ。
好きな気持ちは忘れなくては。
少なくともスペインに勝つまでは。
ベッドから出て、思い鎧を身に着ける。
スペインは今劣勢にある。
決めるとしたら今日だ。
今日を逃すと、恐らくスペイン本国から援軍が来る。
今日しかない。
全てが終わったら、一緒に笑うことは出来なくなるかもしれないけど。
スペインに嫌われちゃうかも知れないけど。
大丈夫。
楽しかった頃の思い出にスペインがいてくれるから、私はきっと大丈夫だ。
窓の外の太陽は、雲に隠れて見えなくなった。
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*4話あとがき