自己満上等ォォォ!!
ガシャン、
突然大きな金属音がして、驚いてスペインを見た。
スペインは剣を地面に放ったところだった。
「何のつもり…?」
私が眉をひそめると、スペインはにかっと笑った。
私の大好きな、太陽みたいな笑顔で。
「俺はと戦う気はあらへん。せやけどにはある。せやな?」
思わず私はこくりと頷いてしまった。
昔からスペインは私を叱るとき、こうやって諭すように話した。
そして私が頷くと、スペインは満足そうに頷き返すのだ。
そしてスペインはやはり一つ頷くと、「」と私の名を呼んだ。
「俺になんでか話してみい、怒らへんから」
涙が出そうになった。
私が何か悪いことをしたとき、スペインはいつも話を聞いてくれた。
頭ごなしに叱ったりしなかった。
今目の前にいるのは、その頃と変わらないスペイン。
戦争をしかけたと言うのに、変わらずに私を信じてくれる。
ずっと我慢してた涙があふれてきて、世界がぐにゃりと歪んだ。
「?」
スペインが一歩踏み出した。
心配そうに私を見ている。
「…っ!」
私はスペインに背中を向けると、傍の木につないでおいた馬に飛び乗った。
そのまま剣も収めずに、馬の腹を蹴る。
「!」
スペインがそう叫ぶのが聞こえたけど、振り返らない。
一刻も早くスペインから離れたくて、夢中で馬を鞭打ち走らせた。
風にこらえきれなくなった涙が、一筋後ろへ飛んでいった。
しばらく駆けて、振り返ってスペインが追ってきていないことを確認すると馬を止めた。
我慢できなかった涙がひとつ頬を伝うと、それが合図だったかのように私は声を上げて泣いた。
ありがとうスペイン。
ごめんなさいスペイン。
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