自己満上等ォォォ!!
敵味方入り乱れる混戦の中、こちらを向く銃口に気付いたのは奇跡だったと思う。
私は慌てて弾の軌道から外れようと、倒れるように横へと飛び込んだ。
それでも避けきることはできず、弾はチッと音を立てて私の頬を掠めていった。
一瞬頬に焼けるような痛みを感じると、パッと鮮やかな赤色が視界の隅で散った。
私が倒れて土煙があがった頃には、傷はじくじくと痛み出し、何か生暖かいものが頬を伝った。
横向きに倒れこんだから、片方の頬にはひんやりとした土の感触があるのに、もう一方は脈打つようにどくどくと痛む傷が熱い。
その双方の温度の差が激しくて、ひどく不思議だった。
私はしばらくぼーっと地面に寝ていたが(でもきっと大した時間じゃない)、周りが静かなことを不思議に思った。
頭だけを動かして、周囲の様子を見ようとしたが、それでは見える範囲に限界がある。
しかしその限られた範囲の中で横たわっているのは、少しの味方と、多くの敵兵だった。
あんなに混乱した戦場だったのに、こんな短時間で場を収めたのは誰だろう。
ぼーっとそんなことを考えていると、「!」と大声で叫んで駆け寄ってくる見慣れた靴が1足。
それは...
イギリスのものだ。
アメリカのものだ。